・ 偶然がかさなって使い始めたフォノイコライザー内蔵レコードプレイヤー
AIWA フォノイコライザー内蔵レコードプレイヤー PX-E860 の評判を知って、OEM製と思われるものを2台確保しました。どちらも、レコード針は無く、ダストカバーもキズだらけです。レコード針は、audio-technica
ATN-3600L を流用できることを知っていたので、後で購入するつもりでした。なぜ、2台なのかというとターンテーブルがアルミダイカストとプラスチック製の2種類があり、音質が異なるらしいことを確認する目的がありました。この時点では、まだ評判については半信半疑、お試しでの確保です。
数日後、たまたま寄った某リサイクルショップに、PX-E860 の交換針AN-11があり、ジャンク扱いのレコード数枚と一緒に購入して試聴してみることにしました。
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←AIWA AN-11
気まぐれで立ち寄った店に置いてあった交換針。たぶん相当古いものだと思います。 |
プリメインアンプにつなぎレコードを鳴らすと、なんかシャカシャカしたというかパサつくサウンドだなっと思ったのですが、後日レコード針をしっかり装着していないことに気づきました。とんだ失態です。
一応、レコード針を装着すれば、音がでることがわかったので、audio-technica ATN-3600L を用意しました。
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←レコード針(白い部分)が上に、しっかりとはこめこんでいない状態。レコード針:
audio-technica ATN-3600L |
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←しっかりレコード針を装着した状態。レコード針:
audio-technica ATN-3600L |
・ レコード針をしっかり装着して試聴しました
音質は、思っていたほど、ひどくないというものでした。これは価格からみると音に期待できないのですが、実際は音楽を楽しめるほどのクオリティがあると思いました。高音質になれている方ですとディティールの表現力や音の鮮やかさに物足りなさを感じると思います。しかし、意外にもキレがあって、あまい音ではありませんでした。筆者の音の基準は、以前放送局で使われていたDENON
MC型カートリッジ DL-103 なのですが、ディテールの表現力や音の艶などは比べるまでもないですが、バランスの印象は近いものを感じます。つまり、これといった特徴はありませんがオールマイティな音質として優秀ではないかと思います。総合的には物足りなさがあって、音にこだわりが必要ない場面での活用になるかと思われます。
ターンテーブルの材質によって音質に違いがあるということでしたが、結果から言うとプラスチック製の方が自然な鳴り方をします。これも比べての話です。アルミダイカストといっても、軽く薄めなものなのであまり音響的な効果が得られてないように見受けられます。ちなみにAIWA
PX-E860 のものはプラスチック製でした。
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・ いろいろ工夫する余地はある |
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←ターンテーブルのゴムマットを外して、10円玉で3点支持を施したところ。 |
筆者の場合は、ゴムマットの上に10円玉を置いています。抜けが多少良くなったような気にはなります。基本的には、ボディ(本体)の剛性もあまりありませんから共振を軽減させる為に盤をターンテーブルからコインで設置面を減らすことでの音質的メリットはあるのではないかと思えました。ほか、脚まわりの強化などがあります。一応、MDF板を筆者は下に敷いていますが。 |
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←ターンテーブルに10円玉を三点支持置きしてみたところ。 |